2021年07月04日
ヤンソンス、幻想交響曲、ベルリン・フィル
ヤンソンスの幻想交響曲、ベルリンフィルのデジタルコンサートホール。
マリスヤンソンスというと、僕の中ではオスロフィルのイメージが強いが、ベルリンフィルにもかなりの回数登場していて、楽団員からも慕われていた様子が、デジタルコンサートホールの随所に見られる。
紹介している映像は、2001年、ヨーロッパコンサートの中の、トルコのイスタンブールで行われたもの。
コンサート全体のプログラムは、
ハイドン 交響曲第94番「驚愕」
モーツァルト フルート協奏曲 (エマニュエルパユ)
ベルリオーズ 「幻想交響曲」
となっている。
コンマスは、Daniel Stabrawa、安永徹。
この頃のベルリンフィルは、というか、この頃のオーケストラの演奏は、まだまだ20世紀の巨匠たちがつくりあげた重厚な演奏の影響を多分に残していて、金管セクションがかなり明確にメロディラインを主導するような作り方をしている。
特に幻想交響曲の4楽章5楽章あたりでは、その傾向が顕著で、テンポも、ここ最近演奏されているものよりはずいぶん遅め。
個人的にはこの演奏は、かなりの名演だと思う。
ベルリンフィルのデジタルコンサートホールをサブスクし始めて1年が経ったけれど、これまでに聴いたものの中で特にすごいと思ったのは、
これと、
トゥガンソフィエフの「展覧会の絵」、ズビンメータの「シェエラザード」だろうか。
ちなみに、幻想交響曲に関しては、サイトウキネンオーケストラが小澤征爾と録音したライブ音源は、どこでも「圧巻」とされていて、実際にすごい演奏だと思う。
マリスヤンソンスというと、僕の中ではオスロフィルのイメージが強いが、ベルリンフィルにもかなりの回数登場していて、楽団員からも慕われていた様子が、デジタルコンサートホールの随所に見られる。
紹介している映像は、2001年、ヨーロッパコンサートの中の、トルコのイスタンブールで行われたもの。
コンサート全体のプログラムは、
ハイドン 交響曲第94番「驚愕」
モーツァルト フルート協奏曲 (エマニュエルパユ)
ベルリオーズ 「幻想交響曲」
となっている。
コンマスは、Daniel Stabrawa、安永徹。
この頃のベルリンフィルは、というか、この頃のオーケストラの演奏は、まだまだ20世紀の巨匠たちがつくりあげた重厚な演奏の影響を多分に残していて、金管セクションがかなり明確にメロディラインを主導するような作り方をしている。
特に幻想交響曲の4楽章5楽章あたりでは、その傾向が顕著で、テンポも、ここ最近演奏されているものよりはずいぶん遅め。
個人的にはこの演奏は、かなりの名演だと思う。
ベルリンフィルのデジタルコンサートホールをサブスクし始めて1年が経ったけれど、これまでに聴いたものの中で特にすごいと思ったのは、
これと、
トゥガンソフィエフの「展覧会の絵」、ズビンメータの「シェエラザード」だろうか。
ちなみに、幻想交響曲に関しては、サイトウキネンオーケストラが小澤征爾と録音したライブ音源は、どこでも「圧巻」とされていて、実際にすごい演奏だと思う。
2019年10月04日
Gmail のNudge 機能の設定変更方法について
Gmail では、新しい機能として「3日前に受信しました。返信しますか?」というような提案をする機能がついています。
これが必要ではないという方や、これの設定を確認したいという方のために書きます。
というのは、設定を変更する方法を探しまくったのですが、なかなか見つからない。仕方がないから英語で調べたのですが、
そのとおりやっても日本語バージョンではできないのです。
ひょっとして現段階(2019/10/04)では、日本語バージョンでは設定が変更できないのかもしれません。
ということで、gmailをいったん英語バージョンにすると見ることができましたのでメモ代わりに。
1.gmail の設定を開く。
2.「設定」→「全般」から「言語」を選択して、English(US)を選択。(別にUKでもいいはず)
3.settings, general を下にスクロールしていくと、Nudging があります。そこに2つのボタンがついているので、必要ならどちらもチェック、
いらない場合はどちらも外す。
こちらのサイトによると、nudgeは次のような機能を持っています(以下、引用です)
「Nudge(肘でつつく)機能は、ビジネスや個人使用の様々な場面での生産性を向上させます。2つの使用が可能です。
重要なメールに返信するように促すリマインドを出す。
あなたがメールを出したのだけれど、返信が届いていないメールに対してリマインドを出す。」
というわけで、この2つの機能の片方だけ必要という場合には、そちらをチェックして残りを外すという選択肢もありです。
どちらにしても、現段階で日本語バージョンではうまくいきませんでしたのでここに書き記しておく次第。
いい方法があったらどなたか教えてください。
これが必要ではないという方や、これの設定を確認したいという方のために書きます。
というのは、設定を変更する方法を探しまくったのですが、なかなか見つからない。仕方がないから英語で調べたのですが、
そのとおりやっても日本語バージョンではできないのです。
ひょっとして現段階(2019/10/04)では、日本語バージョンでは設定が変更できないのかもしれません。
ということで、gmailをいったん英語バージョンにすると見ることができましたのでメモ代わりに。
1.gmail の設定を開く。
2.「設定」→「全般」から「言語」を選択して、English(US)を選択。(別にUKでもいいはず)
3.settings, general を下にスクロールしていくと、Nudging があります。そこに2つのボタンがついているので、必要ならどちらもチェック、
いらない場合はどちらも外す。
こちらのサイトによると、nudgeは次のような機能を持っています(以下、引用です)
Nudge is a productivity tool that aimed at both individuals and businesses. The feature has two purposes:
It can remind you to reply to important emails.
It can remind you to follow up emails on emails you sent but for which you haven’t received a response.
「Nudge(肘でつつく)機能は、ビジネスや個人使用の様々な場面での生産性を向上させます。2つの使用が可能です。
重要なメールに返信するように促すリマインドを出す。
あなたがメールを出したのだけれど、返信が届いていないメールに対してリマインドを出す。」
というわけで、この2つの機能の片方だけ必要という場合には、そちらをチェックして残りを外すという選択肢もありです。
どちらにしても、現段階で日本語バージョンではうまくいきませんでしたのでここに書き記しておく次第。
いい方法があったらどなたか教えてください。
2019年09月13日
転ばぬ先の指導
「転ばぬ先の杖」ということばがある。
失敗しないように先回りして、失敗しそうなポイントをおさえておく、というような意味だろう。
これを教育に置き換えると、「転ばぬ先の指導」ということになる。
要するに、こういうことをすると、言うと、マナー違反とか常識外れとか、心証を悪くするとか、そういうことがあるから、先生が先回りして生徒や学生の行動を事前にチェックするというような考え方だ。
これは実に様々なところで行われていて、一番典型的なのは「面接の練習」だろう。
これは言わない方がいい、やらない方がいい、ノックはこう、声の出し方はああ…際限なく続く。
結果、「全員が同じことを言う」ようになる。
おそらく、ネットで一時期話題になった就活ルックもこれと同じ路を辿って、みんな同じになったものと思われる。
この中から、「それを自分のものとして話している、動いている人間」を探し出すのは、かなりの経験があってもむずかしい。
******************************
大学院に入りたい、つきましては計画書を添付しますというメールが来ることがある。
その中身が、一見「良い」のだ。なんかそれらしく整えてきている。
けれど、同時に、これって誰かの指導が入ってるよなぁぁぁ。と思ってしまう。
その誰かの指導が、本当に当該の人がどのような人物なのかを隠してしまっている。
その人が本当に何をしたいと考えているのかも。
*****************************
本番で「やらかす」のは、そんなにいけないことなのだろうか?
生徒や学生が、失礼だったり常識がなかったりするのは、それはそれで当たり前なのではないか?
一度やってみて、それであとからいろいろ学んでいくものなのではないか?
また同時に、そういうことを大人がするのを見て、勉強していくものなのではないか?
どこかに行くときに手ぶらで行くか? 何かしてもらったあとどう動くか?
そういうものって、予習するものではなくて、周りの大人からの看取り稽古と、自分の失敗から手に入れていけばいいのではないか?
と思う(ようになってきた)。
若者はそういうもんだという生暖かい目で、我々大人の側が寛容な姿勢で臨むことの方が、実は大事なような気がする。
同じように、外国人や、日本文化の外で育ってきた人たち、に、そのような日本的常識、マナーを最初から求めるのは無理というものである。
無理だから、やらせてみて、どうしてもそれは・・・というようなところは言ってあげるなりすればよいと思う。
「何をしでかすか分からないから事前に教える」ならまいいが、
「何をしでかすか分からないから、ついていく」とかなると、面倒でしかないような気がする。
失敗しないように先回りして、失敗しそうなポイントをおさえておく、というような意味だろう。
これを教育に置き換えると、「転ばぬ先の指導」ということになる。
要するに、こういうことをすると、言うと、マナー違反とか常識外れとか、心証を悪くするとか、そういうことがあるから、先生が先回りして生徒や学生の行動を事前にチェックするというような考え方だ。
これは実に様々なところで行われていて、一番典型的なのは「面接の練習」だろう。
これは言わない方がいい、やらない方がいい、ノックはこう、声の出し方はああ…際限なく続く。
結果、「全員が同じことを言う」ようになる。
おそらく、ネットで一時期話題になった就活ルックもこれと同じ路を辿って、みんな同じになったものと思われる。
この中から、「それを自分のものとして話している、動いている人間」を探し出すのは、かなりの経験があってもむずかしい。
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大学院に入りたい、つきましては計画書を添付しますというメールが来ることがある。
その中身が、一見「良い」のだ。なんかそれらしく整えてきている。
けれど、同時に、これって誰かの指導が入ってるよなぁぁぁ。と思ってしまう。
その誰かの指導が、本当に当該の人がどのような人物なのかを隠してしまっている。
その人が本当に何をしたいと考えているのかも。
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本番で「やらかす」のは、そんなにいけないことなのだろうか?
生徒や学生が、失礼だったり常識がなかったりするのは、それはそれで当たり前なのではないか?
一度やってみて、それであとからいろいろ学んでいくものなのではないか?
また同時に、そういうことを大人がするのを見て、勉強していくものなのではないか?
どこかに行くときに手ぶらで行くか? 何かしてもらったあとどう動くか?
そういうものって、予習するものではなくて、周りの大人からの看取り稽古と、自分の失敗から手に入れていけばいいのではないか?
と思う(ようになってきた)。
若者はそういうもんだという生暖かい目で、我々大人の側が寛容な姿勢で臨むことの方が、実は大事なような気がする。
同じように、外国人や、日本文化の外で育ってきた人たち、に、そのような日本的常識、マナーを最初から求めるのは無理というものである。
無理だから、やらせてみて、どうしてもそれは・・・というようなところは言ってあげるなりすればよいと思う。
「何をしでかすか分からないから事前に教える」ならまいいが、
「何をしでかすか分からないから、ついていく」とかなると、面倒でしかないような気がする。
2019年09月03日
消費税が増えたら友達が減るよ
消費税が上がる。様々な目くらましをしているが、とにかく、上がる。
どれくらい上がるか?
1.1(10%)/1.08(8%)≒1.0185185...
なので、おおよそ、1.9%(だいたい2%)上がるわけだ。
めんどくさいから2%上がると思って、
月々の予算が10万円なら2千円、20万なら4千円、その間の15万なら3千円、単純に家計を圧迫することになる。
給料が上がらない(と思われる)ので、この値上がりを吸収しようとすると、単純にそれだけの節約をしなければならなくなる。
どのように節約するか?
ご夫婦なら、4千円を半分に割って、小遣い減らすか?
独り身なら、おそらく飲み会を1回分減らすか?
あるいは、おごらなければならないとか、たくさん払わされそうなところには行かずに、割り勘の明朗会計の会合を残すか?
いずれにしてもケチくさい話である。
でも、それが現実なのだ。
どこで削るか? というのも問題になりそうだ。
・交際費(飲み会代)
・旅行代
・ケーキ代
・趣味のお金
・家での飲み代
・・・
交際費と旅行代を比べた時に、旅行を取りやめるという選択肢はあまりなさそうに思う。旅行はなんか必要な気がする。
家でのビールを発泡酒に落とす?
それをするなら、外での飲み会代を一回分削って、その分家で少しいいワインが飲みたい。
ケーキ・・・糖尿病になったらやめるかも。
趣味のお金・・・趣味ってなんだろう。例えばトロンボーン。僕はやめられても、本当にやっている人はやめられない。演奏会を聴きに行くことは続けるだろうし、絵も買うだろう。
何度考えても、飲み会代が一番削られそうであり、削れそうである。
つまり、「増税=減交際」
ということになる。さびしい話だ。
友達と語らったり、先輩に人生を語られたり、ちょっと気になる異性とドキドキしたり、そういう機会が減るだろうということだ。
と同時に、我々くらいの人々をターゲットにしているお店はかなり厳しくなるだろう。金持ち相手の料亭やら焼き肉屋やらはびくともしない。ざ・格差社会。
心理的に2%上がるというのはもっと大きく消費者心理に影響すると思われるので、消費がぴたっと止まるだろう。駆け込み需要もないらしい。(僕はとりあえずワインを何本かは購入しようと思う)
また、韓国からの観光客ががーんと減っている。中華圏からの人は増えていると言うが、街を歩いている実感としては、「最近歩きやすくね?」である。新幹線もそう。「予約取りやすくね?」。
京都や大阪は、外国からの観光客でごった返していたために、いまでもやや日本人が敬遠している感は否めない。黒門市場とか心斎橋とか、祇園とか先斗町とかは、一時期外国状態だった。そこから外国人が減ると、それはシャッター街、という可能性も現実味を帯びそうだ。
そしてこのようなvicious circleは、あまねく我々のお財布事情に跳ね返ってくる。トリクルダウンって言い出したの誰だっけ。
いずれにしても、そのようなことが10月に起こる。というか、もう起こっている気がする。
まとめ。増税すると我々は友達が減ります。まとめすぎ?
どれくらい上がるか?
1.1(10%)/1.08(8%)≒1.0185185...
なので、おおよそ、1.9%(だいたい2%)上がるわけだ。
めんどくさいから2%上がると思って、
月々の予算が10万円なら2千円、20万なら4千円、その間の15万なら3千円、単純に家計を圧迫することになる。
給料が上がらない(と思われる)ので、この値上がりを吸収しようとすると、単純にそれだけの節約をしなければならなくなる。
どのように節約するか?
ご夫婦なら、4千円を半分に割って、小遣い減らすか?
独り身なら、おそらく飲み会を1回分減らすか?
あるいは、おごらなければならないとか、たくさん払わされそうなところには行かずに、割り勘の明朗会計の会合を残すか?
いずれにしてもケチくさい話である。
でも、それが現実なのだ。
どこで削るか? というのも問題になりそうだ。
・交際費(飲み会代)
・旅行代
・ケーキ代
・趣味のお金
・家での飲み代
・・・
交際費と旅行代を比べた時に、旅行を取りやめるという選択肢はあまりなさそうに思う。旅行はなんか必要な気がする。
家でのビールを発泡酒に落とす?
それをするなら、外での飲み会代を一回分削って、その分家で少しいいワインが飲みたい。
ケーキ・・・糖尿病になったらやめるかも。
趣味のお金・・・趣味ってなんだろう。例えばトロンボーン。僕はやめられても、本当にやっている人はやめられない。演奏会を聴きに行くことは続けるだろうし、絵も買うだろう。
何度考えても、飲み会代が一番削られそうであり、削れそうである。
つまり、「増税=減交際」
ということになる。さびしい話だ。
友達と語らったり、先輩に人生を語られたり、ちょっと気になる異性とドキドキしたり、そういう機会が減るだろうということだ。
と同時に、我々くらいの人々をターゲットにしているお店はかなり厳しくなるだろう。金持ち相手の料亭やら焼き肉屋やらはびくともしない。ざ・格差社会。
心理的に2%上がるというのはもっと大きく消費者心理に影響すると思われるので、消費がぴたっと止まるだろう。駆け込み需要もないらしい。(僕はとりあえずワインを何本かは購入しようと思う)
また、韓国からの観光客ががーんと減っている。中華圏からの人は増えていると言うが、街を歩いている実感としては、「最近歩きやすくね?」である。新幹線もそう。「予約取りやすくね?」。
京都や大阪は、外国からの観光客でごった返していたために、いまでもやや日本人が敬遠している感は否めない。黒門市場とか心斎橋とか、祇園とか先斗町とかは、一時期外国状態だった。そこから外国人が減ると、それはシャッター街、という可能性も現実味を帯びそうだ。
そしてこのようなvicious circleは、あまねく我々のお財布事情に跳ね返ってくる。トリクルダウンって言い出したの誰だっけ。
いずれにしても、そのようなことが10月に起こる。というか、もう起こっている気がする。
まとめ。増税すると我々は友達が減ります。まとめすぎ?
2019年07月09日
日本語能力試験に思う
日本語能力試験(JLPT)が終わりました。
受験された方、ご苦労様でございました。
ワタクシの学生も、数人N1やらN2やらを受験したようです。
先ほど、そのうちの一人から「先生の授業で習ったことばがたくさん出て助かった」らしいです。
これは二つの意味ですばらしい。
一つは、その学生の役に立ったこと。
もう一つは、日本語能力試験も捨てたもんではないのかも、ということ。
一つ目は言うに及ばず、誰かに感謝されるのは誰でもうれしいもんですね。
もう一つの方はやや説明がいります。そして、このことが言いたくてこの文章を書いています。
ことばの勉強というのはとても総合的なもので、ワタクシの授業では、「日能試のための」何かをするということは一切していません。
総合的に勉強した結果、日本語がうまくなる。そのうまくなった結果、日能試でいい成績が取れる。これが本来です。
おしなべて、試験というのはそういうもんです。(特に、「熟達度テスト」といって、「いま現在の総合的な力を測りましょう」という主旨のテストは)
つまり、方向としてはこうです。「日本語がうまいからいい成績がとれる」。
ところが、これが往々にして逆になる。というか、逆に解釈する人間が現れる。
すなわち、「いい成績がとれれば日本語がうまくなる」という。
このような考え方のもとでは、「日能試対策」なるものが行われることになります。
もっとすごいことに、「会話の授業とか、読書の授業なんていらない。試験対策をしなければ」なんてことになる。
そういう方法で勉強してきた/させてきた、という何かに、自分の学生が引け目を感じるのは忍びないと思います。
だから、日能試自体が本当は、もっと変わってほしい。
つまり、「日本語ができる人がいい成績をとることができて、そうではない人、試験対策をしてきた人には必ずしもうまくいかないテスト」の開発。
簡単ではないことはよく分かるのです。それでも、日本語を使用する場面において、一日に一度も使わないような表現を記憶させて、それを試すことにどれほどの意味があるのか、と思うわけです。
(どのような問題が出題されるかのサンプルとしてこんなサイトがあります。
N1取得していますという学生が来て、まったく話せないというケースや、N1は取ってないですが、やたら喋るね、キミ、みたいな場合もあります。ということは、「N1を取得した」ということと、「日本語がうまい」ということがうまく連動していないということになります。それはやっぱり、日能試が「対策が必要な種類の試験である」ということではなかろうかと思います。
*******************************
対策本とか、ハウツー本というのが日本人は好きです。今日の授業でそんな話をしたら、ブラジル、南アフリカ、中国の学生が、「うちの国にはそういうものがあるとしても、日本ほどではない」という答えが返ってきました。
「こうすればうまくいく」というのは、考え方の順序が逆です。「総合的にいろいろなことができるから、これもできる」というのが筋です。
「モテる男は~~~してる」というのがしょっちゅうありますね。
「お金持ちは~~~してる」というのも。
この手の見出しのハウツー本が言うのは、「だから、~~~すればあなたもモテる」とか、「今日からキミも~~しよう、お金持ちになるために」みたいなことです。
考えればすぐに分かることですが、「~~~」と「モテる」ことは1対1対応ではないです。
モテる人はいろんなことができて、総合的に魅力があって、そういう人ができるものの一つに「~~~」があるわけで、「~~~」だけやればモテるというわけではない。けれど、これだけハウツー本がコンビニに並びまくるというのは、「~~~すればモテる」と考える人が一定数存在するということなのだと思います。
******************************
試験対策って、発想はハウツー本と同じです。
対策すればいい点数がとれる。もっと飛躍させれば、対策すればことばがうまくなる。
このことが真であるためには、当該の試験が、実際のことばの実力を適切に測れるような出題になっていることが担保されていなければなりません。果たしてそのあたりはどうなのでしょうか。
などということを考えたわけです。
今日のラインのメッセージを見る限りでは、日能試も少しずつ変わってきていているのかなと思います。
みなさんが、特に僕が教えているみんなが、合格することを祈ります。
受験された方、ご苦労様でございました。
ワタクシの学生も、数人N1やらN2やらを受験したようです。
先ほど、そのうちの一人から「先生の授業で習ったことばがたくさん出て助かった」らしいです。
これは二つの意味ですばらしい。
一つは、その学生の役に立ったこと。
もう一つは、日本語能力試験も捨てたもんではないのかも、ということ。
一つ目は言うに及ばず、誰かに感謝されるのは誰でもうれしいもんですね。
もう一つの方はやや説明がいります。そして、このことが言いたくてこの文章を書いています。
ことばの勉強というのはとても総合的なもので、ワタクシの授業では、「日能試のための」何かをするということは一切していません。
総合的に勉強した結果、日本語がうまくなる。そのうまくなった結果、日能試でいい成績が取れる。これが本来です。
おしなべて、試験というのはそういうもんです。(特に、「熟達度テスト」といって、「いま現在の総合的な力を測りましょう」という主旨のテストは)
つまり、方向としてはこうです。「日本語がうまいからいい成績がとれる」。
ところが、これが往々にして逆になる。というか、逆に解釈する人間が現れる。
すなわち、「いい成績がとれれば日本語がうまくなる」という。
このような考え方のもとでは、「日能試対策」なるものが行われることになります。
もっとすごいことに、「会話の授業とか、読書の授業なんていらない。試験対策をしなければ」なんてことになる。
そういう方法で勉強してきた/させてきた、という何かに、自分の学生が引け目を感じるのは忍びないと思います。
だから、日能試自体が本当は、もっと変わってほしい。
つまり、「日本語ができる人がいい成績をとることができて、そうではない人、試験対策をしてきた人には必ずしもうまくいかないテスト」の開発。
簡単ではないことはよく分かるのです。それでも、日本語を使用する場面において、一日に一度も使わないような表現を記憶させて、それを試すことにどれほどの意味があるのか、と思うわけです。
(どのような問題が出題されるかのサンプルとしてこんなサイトがあります。
N1取得していますという学生が来て、まったく話せないというケースや、N1は取ってないですが、やたら喋るね、キミ、みたいな場合もあります。ということは、「N1を取得した」ということと、「日本語がうまい」ということがうまく連動していないということになります。それはやっぱり、日能試が「対策が必要な種類の試験である」ということではなかろうかと思います。
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対策本とか、ハウツー本というのが日本人は好きです。今日の授業でそんな話をしたら、ブラジル、南アフリカ、中国の学生が、「うちの国にはそういうものがあるとしても、日本ほどではない」という答えが返ってきました。
「こうすればうまくいく」というのは、考え方の順序が逆です。「総合的にいろいろなことができるから、これもできる」というのが筋です。
「モテる男は~~~してる」というのがしょっちゅうありますね。
「お金持ちは~~~してる」というのも。
この手の見出しのハウツー本が言うのは、「だから、~~~すればあなたもモテる」とか、「今日からキミも~~しよう、お金持ちになるために」みたいなことです。
考えればすぐに分かることですが、「~~~」と「モテる」ことは1対1対応ではないです。
モテる人はいろんなことができて、総合的に魅力があって、そういう人ができるものの一つに「~~~」があるわけで、「~~~」だけやればモテるというわけではない。けれど、これだけハウツー本がコンビニに並びまくるというのは、「~~~すればモテる」と考える人が一定数存在するということなのだと思います。
******************************
試験対策って、発想はハウツー本と同じです。
対策すればいい点数がとれる。もっと飛躍させれば、対策すればことばがうまくなる。
このことが真であるためには、当該の試験が、実際のことばの実力を適切に測れるような出題になっていることが担保されていなければなりません。果たしてそのあたりはどうなのでしょうか。
などということを考えたわけです。
今日のラインのメッセージを見る限りでは、日能試も少しずつ変わってきていているのかなと思います。
みなさんが、特に僕が教えているみんなが、合格することを祈ります。
2019年06月30日
いま韓国で一番かっこいいバンド
韓国のバンドでは、say sue meなどが最近は世界を席巻しておりますが、こちらのバンド、うまさとかが洒落にならん。
お姉さんの声もけだるく哀愁が漂っており、もうめちゃめちゃ好き。
다브다 polydream
あ、好き、と言えば、全然テイストは違いますが、イランちゃんも好き。
こちらはまたじっくりご紹介したいと思います。
お姉さんの声もけだるく哀愁が漂っており、もうめちゃめちゃ好き。
다브다 polydream
あ、好き、と言えば、全然テイストは違いますが、イランちゃんも好き。
こちらはまたじっくりご紹介したいと思います。
Posted by つんこ at
00:12
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2019年06月19日
元ちとせはやっぱり民謡歌手であった
元ちとせ&民謡クルセイダース「豊年節」
元ちとせといえば「わだつみの花」で鮮烈なデビューを果たしました。
彼女の民謡をベースとした歌い回しは、当時かなりの衝撃を与えたと記憶しています。
しかし彼女は、しばらく歌謡曲の歌手として活動しました。
そして、あまりアンテナをはっていなかった僕の前から姿を消しました。
時々、福耳なるグループに参加してたりしていたように思いますが。
先日、ラジオを聴いていたらこの曲が流れてきました。
これ、元ちとせが民謡アルバムを作った中の一曲です。
すごい。の一言です。
歌声、テクニック、ハート、哀愁、そういうものをすべて孕んで、その上で聴きやすい形の音楽に仕上げています。
本物じゃないけど、本物、そんな感じの印象を受けました。
民謡、いいなぁぁ。ルーツがあるって羨ましいようにも思います。それが個性的であるならなおさら。
元ちとせといえば「わだつみの花」で鮮烈なデビューを果たしました。
彼女の民謡をベースとした歌い回しは、当時かなりの衝撃を与えたと記憶しています。
しかし彼女は、しばらく歌謡曲の歌手として活動しました。
そして、あまりアンテナをはっていなかった僕の前から姿を消しました。
時々、福耳なるグループに参加してたりしていたように思いますが。
先日、ラジオを聴いていたらこの曲が流れてきました。
これ、元ちとせが民謡アルバムを作った中の一曲です。
すごい。の一言です。
歌声、テクニック、ハート、哀愁、そういうものをすべて孕んで、その上で聴きやすい形の音楽に仕上げています。
本物じゃないけど、本物、そんな感じの印象を受けました。
民謡、いいなぁぁ。ルーツがあるって羨ましいようにも思います。それが個性的であるならなおさら。
2019年06月17日
αステーションより訃報 佐藤弘樹さんご逝去
http://fm-kyoto.jp/information/info-75369/
訃報です。佐藤弘樹さんがご逝去なさいました。謹んでお悔やみ申し上げます。
大学生の頃からαステーションを聴いています。開局当時からずっとあの低音ボイスを聞き続けていたのに、悲しいです。
いつまでもずっと続くものなどないのですね。
当たり前ではありますが。
心安らかにお休みになることをお祈り申します。
訃報です。佐藤弘樹さんがご逝去なさいました。謹んでお悔やみ申し上げます。
大学生の頃からαステーションを聴いています。開局当時からずっとあの低音ボイスを聞き続けていたのに、悲しいです。
いつまでもずっと続くものなどないのですね。
当たり前ではありますが。
心安らかにお休みになることをお祈り申します。
Posted by つんこ at
11:57
│Comments(0)
2019年06月14日
県人度判定サイト公開! 東京女子大学篠崎晃一先生より
https://ssl.japanknowledge.jp/kenjindo/
↑県人度判定
東京女子大学の篠崎晃一先生より県人度公開のお知らせです!
あなたは何県人? どれくらい何県人?
ぜひやってみてください。
↑県人度判定
東京女子大学の篠崎晃一先生より県人度公開のお知らせです!
あなたは何県人? どれくらい何県人?
ぜひやってみてください。
タグ :方言 県人度
2019年06月13日
温又柔氏×高谷幸氏 梅田蔦屋でトークイベント(明日:2019年6月14日)
梅田蔦屋でイベントです。
温又柔(おんゆうじゅう)さんと髙谷幸さんのトークイベントです。
髙谷さんは、著名な社会学者で先日のBig Issueでラミマレック(←ボヘミアンラブソティの主役の人)のインタビュー号に、髙谷さんの記事も掲載されたのでご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
というわけで、明日です!
ご本人からアナウンスが来たのでこちらでも小さく案内しておきます。
詳細はこちら。
温又柔(おんゆうじゅう)さんと髙谷幸さんのトークイベントです。
髙谷さんは、著名な社会学者で先日のBig Issueでラミマレック(←ボヘミアンラブソティの主役の人)のインタビュー号に、髙谷さんの記事も掲載されたのでご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
というわけで、明日です!
ご本人からアナウンスが来たのでこちらでも小さく案内しておきます。
詳細はこちら。